日本経済新聞本紙に、コラムが掲載されました

2019年6月13日の日本経済新聞朝刊に、弊社・川端のコラムが掲載されました。COMEMOという、日経とピースオブケイクが運営するサイトに、毎月数本のコラムをレギュラーで書かせていただいているのですが、その中から要約し転載されたものです。

電子版にも掲載していただきました。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO45994690S9A610C1KE8000

自社サイトのブログへの投稿がままならない状況ですが、特にCOMEMO のサイトでは定期的に書いておりますので、よろしければそちらもご覧いただけますと、大変幸いです。

https://note.mu/yasuok

 

 

創業2周年を迎えて

先ほどふと気が付いたのですが、今日は弊社の創立記念日。創立から丸2年が経ち、3年目に入りました。

弊社との関わりを持っていただいている皆様に、改めて御礼を申し上げたいと思います。想像していたよりも、はるかに事業・経営に苦労せずにここまで来れていることは、ひとえにお取引先様をはじめとして、弊社に直接間接に関わってくださっている皆様のおかげです。

手探りの1年目を経て、2年目はそれなりに事業の見通しもある程度たつようになったので、しばらく中断していた海外での情報収集を再開し、昔馴染みの展示会から新たなカンファレンス参加、そして同行のお誘いをいただいた視察なども精力的に行かせていただきました。

R&Dないし製造業でいえば”設備投資”に当たる先行投資で、果たしてそれが事業にプラスのインパクト(必ずしも目先の売り上げだけではなく)をもたらすかどうか、当初は少し不安でしたが、何より、まだ創立2年にも満たないにもかかわらず1年以上のお取引を頂いているお客様に役に立つと思われる情報提供ができた(と思えた)ことで、これは続けて行くべきだと確信をしました。そのぶん、コストを抑えて、直行ではなく乗り継ぎの安いチケットを探して、というのが基本ではありました。

また、自分なりにバズワードとなっているような最新テーマについて、深く掘り下げて考える材料と時間を得ることもできましたし、バラバラに見てきたことの蓄積が1年を経て頭の中で組み上がって、一つの像を結ぶような感覚を持てるようになったテーマもあります。

こうしたおかげもあってか、日本経済新聞社さんの「COMEMO」というサービスにキーオピニにオンリーダーとして、寄稿をさせていただき、また日経新聞とnoteの共同企画である「Nサロン」で、海外視察のゼミを持たせていただくことになりました。

COMEMO
https://comemo.nikkei.com

Nサロン
https://nsalon.note.mu

オープンにできることはそのくらいなのですが、おかげさまで、一人でやっている会社としては、かなり多くの案件に関わらせて頂き、それもほとんどが単発ではなく、継続的に関わらせていただけていることはありがたく、またとても興味深く、誤解を恐れずに言えば大変楽しく仕事をさせて頂いています。

仕事が「楽しい」と感じることには、まだ少し罪悪感のようなものが残っていることを発見したり、これもバスワードである「働き方」についても、改めて自分の経験や考え方の変化を通じて、掘り下げて考えた1年でした。

経済の見通しは世界的にも不透明であり、日本はジリジリと遅れをとって失われた数十年の記録を更新し続けているような状況ではありますが、この先も細々とではありますが、目の前の案件、目の前のお客様の課題を、微力であっても何かしらのプラスを付け加えていくこと、それを3年目も継続していきたいと思っています。

改めて、今後ともアクティブビジョンをよろしくお願いいたします。

副業解禁の議論で見落とされている「お金以外の報酬」

こういうことを言う人が(ようやく?)出始めたなぁ、と思いながら読みました。

”これは冗談でも何でもなく、企業の管理職以上の方、飲食店を営業されている方は、マクドナルドで3ヶ月でも半年でもアルバイトをしてみると良い。気構えだけでない「人を育てる仕組み」というのがどのようなものかわかる。”

https://comemo.nikkei.com/n/n9fa61da7c095?magazine_key=mb7af516ae320

副業解禁の流れで典型的な論調だったのは「とはいえ、コンビニのレジ打ちバイトなんかしても…(大して家計の足しにならない)」というもの。

確かにそれはその通りで、賃金が上がらないうえに残業代が減って深刻な人もいるだろうと思います。ただ、細切れ時間でできる副業で時給ベースの仕事であれば、特別な資格などがあれば別として、せいぜい時間あたり数百円の違いにしかならないでしょう。

そうであれば、その仕事をすることで得られる「お金以外の報酬」に注目する、という発想があってもいいのではないか、と思います。

この例で言えば、マクドナルドの店を回す仕組みが、わずかとは言えお金をもらいながら学べるのです。コンビニのレジ打ちをすれば、その店のその時間帯限定とは言え、どんなお客様が来店し、何をどのくらいの金額で買っていくのか、その店のその時間帯でよく売れる商品は何か、というマーケティングデータの一部を、お金をもらいながら知ることが出来る。そういう発想でバイト仕事を眺めてみると、どうでしょうか。

先日、ある人とこの件について雑談していたのですが、この「お金以外の報酬」を受け取れる人とそうでない人がいるよね、という話になりました。お金に汲々としてしまうと、お金ではない報酬に目がいかなくなるのか、あるいはそれが見えないのか、いずれにしてもうまくそれを受け取れない傾向があるように思います。

「学生じゃあるまいし、いいトシをしてバイトなんて」と思うかもしれませんが、ある事業の舞台裏を知ったり、事業運営のノウハウ(企業秘密とも言えるかもしれません)を教えてもらったり、知らなかった仕事・職業があることを発見したり、(立場を変えて)人間観察をしたり、と、「お金ではない報酬」にフォーカスすると、バイト仕事は案外奥が深い、しかも、お小遣い付きなのです。

自分で興味が持てたり、本業の役に立ちそうな知識や情報が得られたりする副業を、お金ではない報酬を目当てにしてやってみると、「副業解禁」で広がる風景が違ったものに見えるかもしれません。もちろん、副業で知ったことは守秘義務のモラルを踏まえて活用することが大前提です。